支援の形を模索中....。


リハビリの仕事をしていて、これ以上ないほどの悩みを感じるとき。
僕の場合それは、進行性の疾患を患った方へ支援を続けているときです。

リハビリをしているのにも関わらず、回復よりも病気の進行の方が勝ってしまう現実は、
支援している側の無力感を、際限なく増幅していきます。
もちろん、一番辛いのは本人自身であったとしても....です。

そんなとき僕は、患者さんと一緒に今、何に向けてリハビリをするのか、
それを今一度明確にすることを、何よりも大事にしていこうと思っています。


たとえ、病気の進行は止められないにしても、
今、何をやりたいかに焦点を絞って、それを支援していくこと。

それができれば、僕の中でも患者さんの中でも、
病気の進行ばかりに目が行きがちな毎日の価値が、きっと変わると思うし、
それを可能にするのが、作業療法の力だと思っています。

それしかできないのではなく、
それをやることによって、物事を経験しながら生きるという、
人の毎日の根源的な在り様を、プラスの価値ある方向に導いていく、
それを可能にするのも、作業療法の力だと思っています。


どうしても、出来なくなることが否応なしに増えていく毎日の中で、
今、何をやりたいかに焦点を絞り、それらをひとつずつ形にしていく。

その努力は、人生全体から見れば、たった一瞬の出来事なのかもしれません。
けれど、そこにどういう意味を持たせるかによって、
きっと、そのたった一瞬の出来事自体の、価値が変わる。

目の前の患者さんに、ただ共感するだけでもなく、
或いは一方的に、こちらの専門性を示すだけでもなく、

何に向けてリハビリをするのか、
その形を一緒に作り上げていくことで、きっと毎日の意味を変えられる....。

僕はそう考えています。


今現実には、僕の目の前には、進行性の疾患を抱えた患者さんがいて、
実際に、その人自身の形を少しずつでも共に見つけていくことの難しさを、痛感しています。

けれど、その難しさを思い知らされながらも、
今その人が何をやりたいかに焦点を絞って、それを支援していくこと、
そこに具体的な支援の形の答があると信じて、それを具現化していくことに労力を費やしていく。

そこに僕の役割というものがあって、
そのために必要な努力が求められているんじゃないかと感じています。

進行性の病を抱えたその人のために、僕に一体何ができるのか。
今僕は、その形を模索中です....。


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by hiro-ito55 | 2014-07-30 00:01 | 作業療法

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


by いとちゅー
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