願いや生活を支えるために


ここ最近、何だかバタバタとしていると思ったら、
原因は、引越し準備のせい。

今の職場に移って一年と数か月。毎日、車で1時間かけて出勤しているけど、
往復2時間の通勤はさすがに疲れるので、今、引っ越しの準備を進めている最中。

部屋を整理していると、
過去の書類やら写真やら、色んなものが次々と出てくる。

せっせと部屋を片づけていると、
ここ一年ちょっとで、自分の考え方も随分と変わっていることに気付く。

その一番の原因は、
やはり、訪問リハビリで、在宅医療に関わるようになったことだと思う。

在宅では、病院や老健のように、
リハビリに必要な器具が、予め用意されているわけではない。

それに、在宅でリハを行う時間は、
担当する患者さんはもちろん、それを支えるご家族と直に向き合う時間でもある。

その人の抱える疾患。介護状況。一日の生活パターンと生活動線の把握。
利用している在宅サービス。ご家族との関係や、生活者としての位置づけ。
介護者の希望。そしてご本人の思い...。

それらをアセスメントして、患者さんやご家族の意思決定をサポートしながら、
毎回の訪問の中では、ひつとつずつ現実化していけるように具体的な支援を行っていく。

必要なものは、その都度工夫したり作ったり。
そして、患者さんやご家族と一緒に悩んだり。
或いは、看護師と相談したり。

その繰り返しの中で、ふと自分には思うことがある。

それは、
何がなんでも在宅で、という強い意思に対して、
自分は腹をくくれているのか、ということ。

「入院するのはイヤだ。」「どうせなら、楽に最期を迎えたい。」
「もう私だけの介護では限界かも。」「施設に入ったほうが妻は喜ぶかな。」
「トイレ介助を娘にしてもらうのは申し訳ない。」.....

在宅でというのは、家族や本人が我慢をしてということではなくて、
家族とともに、その願いや生活を支えることができるかということ。

支援者と被支援者という関係も含めて、
患者さんやご家族の思いを叶えるために、どれだけのことができているのか...。

訪問リハという仕事は、在宅での生活を支えるためにある。
専門職として、できることを見つけていかなければならない。
そのために、これからどれだけ自分は必死になれるのか。

引越しを機に、この一年の自分の在り方を振り返っている。


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by hiro-ito55 | 2014-06-02 21:39 | 作業療法

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


by いとちゅー
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