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雑談

今回は、息抜きがてらちょっとした短い小話を。
先日、施設のケアマネさんから聞いた話です。

役所の方から、施設のケアマネに、
『障害者の 「害」 は 
「害虫」 の 「害」 を連想させるような差別用語であるから、
今後、書類には 「障害者」 と書くことをやめ、
平仮名で 「障がい者」 と表記するように。』
という通達があったそうです。

思わず笑ってしまいました。
実に馬鹿馬鹿しい話です。

こんなことを、
その役所の人間は本気に考えているのかと思うと、
その人の頭の中は一体どんな構造になっているのか、
ぜひ覗いてみたい。

そう思いました。

『障害者』 の 『害』 が差別用語であると言うならば、
例えば 『豆腐屋』 はどうなるのか。

『豆腐』 の 『腐』 は 『腐る』 という字であるから、
その 『腐った豆』 を売っている当の 『豆腐屋』 は差別を受けており、 
『豆ふ屋』 と表記するべきである、
とでも言うのでしょうか。

そんなことは豆腐屋さんにしてみれば、大きなお世話でしょう。

そういえば最近、
市町村名や駅名を平仮名表記に変えたものが、
気付けばやたらと目に付きます。

僕の住んでいる愛知県の 『三好市』 が 
『みよし市』 になったのも、その一例です。

どのような経緯でそのような表記になったのかは知りませんが、
どうも 『障がい者』 といい、 『みよし市』 といい、
やたらと平仮名で表記されるのを見ると、
何か市民というものがバカにされているような気になって、
僕などは漠然とではありますが、不愉快な気分になってしまうのです。

差別差別と言ってはいるが、
差別しているのは、実はそのように 
『分かり易く表記するべきだ』 
と考えている当の本人ではないのか、

そのような疑心が僕の頭の中に過ぎるからです。

ですから、僕の偏屈な性格からすると、
もし 『障害者』 が差別的な表現であるなら、
いっそのこと昔のように 『障碍者』 と表記しましょうか、

そんな屁理屈を捏ねてみたくなるのです。




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by hiro-ito55 | 2011-02-19 21:59 | 社会 | Comments(0)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります。


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