考える生き方のヒント       ~今、伝えたいこと~

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未来に掲げる旗


長い助走に費やした季節は終わり、
街でふいに流れてくる風に、時の流れを感じると、
低かった空は、いつの間にか抜けるような青空へと変わっている。

過ぎ去っていく季節と同じように、
私の時もまた、次のステージへと変わっていく。

今、頭上に強く掲げた旗は、春の風に優しく翻る。
自分が自分であることの証のように、
わがままに生きる意味も、そこにあるのではないかと教えてくれる。

向かい風の中、旗とともに立ち続けてきた日々が、
これからどういった意味を持つのか、問われる日々がやってくる。

それがどんな形の未来となるのか、まだ予想はつかない。
風はいつも気まぐれだから....。

だから、胸を張ってみたらいいと思う。
風はときに、デタラメな向きから吹いてくる。
しかし、名もない人の掲げた小さな旗でも、風に翻るその姿は美しい。

雨に打たれ、風に翻り、泥にまみれたその旗は、
強い日差しをはね返し、進むべき未来を指示している。

たやすく心に触れられたくないから、いつも本当のことだけを探しているけれど、
諦める勇気があるなら、不安に打ち勝つ勇気もあるはずだ。

心配しなくても、あなた一人がわがままに生きたところで、
世界はちゃんと回っていく。

思いのまま、そこに新しい大きな一歩を踏み出す君がいれば、
そこから世界は回っていく。


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by hiro-ito55 | 2016-03-24 21:10 | | Comments(0)

去る3月13日、
以前ご紹介した映画「風は生きよという」の上映会が開催されました。

僕もボランティアで参加させて頂いたのですが、
200席以上ある客席はほぼ満席の状態でした。

映画の内容は、ドキュメンタリーということもあり、
当事者の声や思いというものが、脚色なく直接的に伝わるような内容でした。

そして何より、今回の上映会開催の代表として奔走したT氏が、
自身も呼吸器を常時使用している当事者でもあることから、
上映会の前に行われた彼女自身の挨拶を聴いたときに、
その思いの一旦を、少し知ることができたように思います。

「風は生きよという」というタイトルの「風」とは、
呼吸器を伝わり流れてくる空気のことです。

それが「生きよ」と語りかけてくる、
その本当の意味を感じているのは、彼女のような人たちです。

僕は週に一度、T氏には訪問リハという形で関わらせて頂いていますが、
今回は上映前に語ったそんな彼女自身の言葉を、紹介させて頂きます。


本日3月13日、愛知県で初上映となります、
映画「風は生きよという」をこの尾張旭市で開催することができました。

御覧のように私自身も地域で生活をする人工呼吸器ユーザーです。
はっきり言います。
この映画は、某テレビ局の頑張っている障害者に焦点を当てて感動を誘うような映画ではありません。
あくまでも人工呼吸器をつけ地域で生活する障害者の日常のドキュメンタリー映画です。

この映画監督である宍戸大介さんからは、私が人工呼吸器ユーザーであり実行委員長であるとわかり、
メールをいただきました。彼も初めはそういった同情的であったり感動的な映画が撮りたかったそうです。
だけど、日々カメラを回しているうちにそうではないということに気づいたそうです。

これからみなさんに観ていただくわけですが、彼のように何かを感じ、何かに対しての気付きをみなさんもしていただけるかもしれませんし、ただのつまらない映像になってしまうかもしれません。
それは、もうみなさんの感じ方次第ということになります。

ただ、これだけの方がこの映画を観るためにここまで来てくださったというのは、
大きな一歩だと私は思っています。大きな前進です。

今は元気でも今後もしかして、みなさんも人工呼吸器をつけるかどうか迫られる時がくるかもしれません。
きちんとした数字は把握していませんが、今現在、医療現場で与えられる情報は「人工呼吸器をつけるか?つけないか?」の2択の場合が多い状況です。つけた後の生活について詳しい説明を受けることは少ないように感じています。私自身が「在宅生活をする」と決めた時は、どんな暮らしが待っているのかについての安心な話は誰からも説明は全くありませんでした。だから、呼吸器をつけたまま遊びに行けるなんて考えてもみませんでした。

だけど、本当はメリットもデメリットも含め、
「人工呼吸器をつけたらどんな生活になるか」を知らされるべきだと私は思っています。

人工呼吸器をつけたら・・・
「生きている意味がない」「活かされてるだけ」「家族に迷惑がかかる」「死んでしまいたい」「生きていく自信がない」など・・・そんなネガティブな理由で、生きるのをやめないでほしい。
「人工呼吸器をつけていても普通に楽しい人生を送ること」だって自分次第では可能です。

それは、障害者自身の問題だけではなく受け入れるために「社会」がどう変わるのか?
そこが問題のひとつだと私は思っています。病気やケガで動けなくなさって混乱している患者やその家族などの個人だけで解決できるような問題として扱うべきではないのかなと思うのです。

私は、障害を持っていてもそうでなくても、誰もが地域で暮らすことを選択できる当たり前な社会が理想です。
「障害があっても地域で暮らす」ことが特別だと取り上げられるような社会ではなく、それが当たり前であるべきです。現在は、不自由ながらも楽しく生活しています。

「NPO法人」という、次のアクションを起こそうとしている最中です。
NPO法人名は、「ピース・トレランス」という名前にしました。「平和」と「寛容」という意味です。
「みんな許しあって、寛容で幸せな世の中になろうよ」という気持ちを込めて決めました。
4月か5月くらいには設立できると思います。

年に数回ですが、このような「地域福祉」に関することや、4月から施行される「障害者差別解消法」などに関する上映会や講演会なんかも企画していく予定でいます。
みなさんのご意見もお伺いしながら企画していくつもりです。

その他には、「困っている人に対する相談事業」です。
「困っている人」はきっとたくさんいるのだけれど、どこに相談していいかわからない。
何度市役所に出向いて訴えかけても話が進まない。
そんな方のお手伝いをしたいと考えています。

まず今日は、この映画を通して地域で生活する人工呼吸器をつけた方の生活を「知り」、
住みよい街にするための啓発活動をしていきたいと思って企画しました。
今回の上映会を通して、みなさん持っている人工呼吸器や人工呼吸器ユーザーに対するイメージが「少しでもいい方に変わればいいな」と地域で生活する人工呼吸器ユーザーのひとりとしても思っています。

今回は、会場の都合もあり車いすでの鑑賞が限られてしまったので、第2回目はバリアフリーを目指した上映会を企画しようと準備しています。車いすの方とそうでない方、一緒に鑑賞できる会を開きたい。
これがまず私たちの次のステップです。

最後になりましたが、本日はたくさんの方に遠方からも足を運んでいただき感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
私が話していても仕方ないですし早く観たいと思いますので、そろそろ上映会を始めたいと思います。

それでは、
この映画がみなさんの気持ちを少しでも変える「きっかけ」になることを期待して開始したいと思います。
ありがとうございました。

                                     2016年3月13日(日)

                            映画「風は生きよという」尾張旭実行委員会
                                        実行委員長 T.O.

                            








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by hiro-ito55 | 2016-03-17 21:37 | 医療・福祉・対人支援 | Comments(0)

ともに歩むために


僕らOTは、病前のその人の姿を知らない。

治療者と被治療者という関係が始まる前、
その人が、何を好きで、何に夢中になり、
何に価値を見出していたか。

或いは、
どのような環境の中で、
どのような人と交わり、
どのような社会で、自分の役割を感じてきたのか。

その人の生活する上での安らぎや葛藤とは何か、
その人の生き方を支えていた仲間や価値観とはどういうものなのか、
そして、今の自分をどのように受け止めているのか、
そこから、何に価値を見出していくのか....。

僕らは何も知らない。


でもだからこそ僕らは、
ともに探し、ともに悩み、ともに課題を乗り越えようとする。

今のその人に共感し、共有しえたものを、ひとつの形にしていくため、
僕らは一緒になって考え、悩み、支援しようとする。

それこそが、
これからの、その人にとっての大きな力となっていくことを、僕らは知っている。

過去を知らない代わりに、
その人の今と未来の1ページを、活動を通してともに作っていくことができる。


作業療法士は、病前のその人を知らないけれど、
今のその人を総体的に理解し、支援する方向へと導くことができる。

他人同士だから、その人と全く同じものを見ることはできない。
でも他人同士だからこそ、共感し、共有することができる。


その人の話を本当に聞きたいと僕らが願ったとき、
その人の中で、僕らの姿が明確になっていく。

同時に僕らの中にも、その人の希望や葛藤、
今向き合うべきものや、これから向かっていく姿が少しずつ現れてくる。

それが、人が人を知るということに繋がっていくのだと思うし、
作業療法における全ての支援は、そこから始まる。


僕らが目指す本当の支援とは何か。
専門性を発揮していくために、ひとりひとりの作業療法士は、
そのことへの一番の理解者であるべきなんだと思う。


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by hiro-ito55 | 2016-03-02 21:32 | 作業療法 | Comments(0)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


by いとちゅー