考える生き方のヒント       ~今、伝えたいこと~

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このところ公私ともに忙しい日が続いていて、
なかなかブログに手を付けられずにいたので、今回は久しぶりの更新になります。


今月から、とある有料老人ホームに訪問に伺っているんだけれど、
そこのスタッフさんたちから、リハ内容を把握したいという要望があった。

初めての訪問リハサービス導入ということもあり、
職員全員にリハの効果を周知させたいという、トップの意向に沿っての要望のようだ。
そのため、詳細なリハメニュー表を急ピッチで作成して、今日完成させた。

来月には、ケアマネさんやヘルパーさんなど、
近隣の事業所で医療・介護に携わるスタッフ向けに、
作業療法についての自主研修会を行うことになっているので、
それに向けての下書き作りの合間に行った。

研修会の依頼を受けてから、どんなことを話そうかとずいぶん迷っていた。
当初は、以前記事にしたPTとOTの違いについての内容を中心に話そうと考えていた。

今まで、看護師さんやヘルパーさんから、
両者の違いについて訊かれることが多かったからだ。

なるほど、在宅分野ではPT、OTとしてというよりはむしろ、
リハビリとして依頼を受けることが多いけれど、
リハを開始してからも、
僕のことを、ずっと理学療法士と思いこんでいるケアマネさんもいらっしゃる。

なので、ここはひとつと思って下書きも進めていたが、
内容が業務独占や名称独占についてのことになるので、
書き進めるうちに、この内容は正直どうかなぁと思い始めていた。

これを知ったところで、
わざわざ時間を割いて聞きに来て下さる方たちの利益に直結するとは、
どうも考えにくいような気がしてきたのだ。

だって、
PTとOTの違いについて知ることは、僕にとっての必要ではあるかもしれないけど、
それは必ずしも聞きに来て下さる彼らにとっての必要ではない。

患者さんやご家族の意向を受けてリハを依頼するケアマネさんにとっては、
OTとしてこれをやって下さいと言っているのではなく、
リハとして期待する効果を望んでいるのだし、
介護を担当するヘルパーさんにとっても、それはきっと同じことであるはず。

すると案の定、知り合いのOTさんから、
「研修会に来る人はこんなコト聞きたいんじゃないと思う。」
「みんな「?」と思うし、かえって反感買うよ。」
という厳しいご指摘を受けて、やっぱりこの案はお蔵入りさせることにした。


今は、「在宅でのOTの実際」という題で、
OTとして具体的に取り組んだ事例を紹介することを軸に、下書きを進めている。
機能訓練から関わり、その成果を応用動作や社会活動に結び付けられた事例だ。

リハ職として、どんな視点で関わっていくことができたかも話すつもりでいるけれど、
でもこれだけでは、何だかただの自慢話に聞こえるような感じもするし、
聞きに来て下さる方にとっては、正直退屈な内容になるかもしれない....。

日常の困ったことを一緒に解決するのもOTの仕事なのだから、
チーム医療の一員としての役割についても、話に盛り込まなければいけないだろうし、
そのために必要なことは何でも相談して下さいということも、
しっかりと伝えておかなければならない。

う~ん....。
PTさんからは、あなたの自由にやっていいよと言われているけれど、
それらを全部伝えるために、20~30分ぐらいの内容で収めることができるかどうか....。

僕にとって必要なことと、聞きに来て下さる方にとっての必要。
それらを合致させて上手く伝えることって、案外難しい。


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by hiro-ito55 | 2015-06-30 00:01 | 作業療法 | Comments(2)

ボヤージュ


僕らは 今という名の 時の波に乗り 未来へと辿り着く小さな舟
波は舟を迎え 運び 飛沫を上げて散っていく 流れるままの僕らの記憶
何度も何度も波に乗り それを越え 時に身を任せている

繰り返しあることが永遠なら 重なり合う波もまた 同じように戻ってくる
ありふれた日常の中で 全ては永遠と信じたい

僕らが航海を始めてから ずいぶんと時が経ったように思う
今きみは どのあたりにいるのだろうか

もし祈り続けることで あしたがまた 手の届く未来のうちにあるのなら
それはきっと 僕らだけに確実な約束になる

なにげない笑顔に触れること 些細な我がままに出会うこと
それら全てが かけがえのない未来となる

そのために僕らは 同じ時を生きている
舟はもう二度と 戻れないことを 知っていたとしても....。

ただ繰り返しある日常でも それが永遠であると祈りながら
僕らは かけがえのない同じ時を生きている

戻ることのできる時の記憶は 直向きに生きてきた 今へと続く道標

気付いたとき 
それは 鮮やかに甦る 旅の記録であるだろうか

過ぎてきた一瞬を また辿れるとすれば
それは 羅針盤のように 僕らの座標を指し示してくれるだろうか


僕らは 今という名の時の波に乗り 未来へと辿り着く小さな舟
今でも 同じ風に吹かれ 同じ波に打たれながら 同じ時を生きている

波は舟を迎え 運び 飛沫を上げて散っていく 
それが 流れるままの僕らの歴史だとしても でたらめな軌道だとしても
時の旅に出ていくため 僕らはまた漕ぎ出していく













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by hiro-ito55 | 2015-06-16 00:01 | | Comments(2)

訪問に入ると、何らかの形で福祉用具を使用している利用者さんがほとんどだ。
特にベッドや車いすは、ほぼ全ての利用者さんが使っている。

でも、福祉用具を扱う業者さんは、
その使い方について、ご本人やご家族にしっかりと説明して下さっているのか、
疑問に感じるケースに出会うことがある。
特に車いすについては、そう感じる機会がこのところ多いのだ。


離床時は車いすに座って過ごされ、自宅の浴室でも入浴している利用者さん。
入浴介助はご家族、ヘルパーさん、看護師さんが交替で行っており、
浴室までの移動ももちろん車いすを使っている。

入浴の際は浴室の入り口まで横付けし、
そこから、浴室内に設置したシャワーチェアーに移るのだが、
そのとき、どうしてもフットレストの跨ぎ動作が必要となり、
移乗介助がたいへんだったので、車いすをフットレストが取り外し可能なものへと、
変更して頂いた。

けれど、新しい車いすを持ってきた業者さんは、
ご家族やご本人に対して、充分な使い方の説明をされていなかった。

バックレストの湾曲角度の調整のしかた、フットレストの高さ調整や取り外しの方法、
どうやったら肘置きを跳ね上げられるのか、などなど....。

僕らのような専門職であれば、車いすを見ればどのような機能が備わっていて、
どうしたらそれらを使えるのか一目瞭然だけど、
ご家族やご本人にとっては、説明がなければ使い方がなどまるで分からない。

なので、車いすを交換してすぐに、
ご家族と訪問に入っている看護師さんから相談を受け、
必要な調整と使い方の説明をすることになった。


実際に座って頂くと、問題点だらけだった。

バックレストのたわみは全くない状態のままで手渡されており、
フットレストと肘置きの高さも最大限まで上げてある。

身長が180cm近くある利用者さんなので、
このままだと体全体を折り曲げて座らなければならず、
とても窮屈な姿勢で座らなければならない。

これでは、とても座る気にはなれないだろうなと感じた。


訪問に入ってすぐ、機能訓練やADL練習はとりあえず後回しにして、
まずは車いすの調整に入った。

太ももの後ろ側が、しっかりと座面につくようにフットレストの高さを変え、
ゆったりともたれられるように、バックレストのたわみと肘置きの高さの調整を行い、
併せて、脱着して調整可能な部分の説明も行った。

ご家族からはとても感謝されたけど、
僕自身は、福祉用具を扱う業者さんには、自分たちが扱う商品について、
ご家族に対してもう少し説明をしてほしいなと思った。

僕らがリハの専門家であるように、
福祉用具を扱う業者さんは、その専門家であるのだから、
少なくとも自身が扱う商品については、しっかりと説明してほしいと思う。

商品を利用者さんに手渡して終わりでは、あまりに無責任であるように感じてしまう。

もちろん、そういう業者さんばかりではないけど、
このところ、そういうケースが続いているせいもあって、
もう少し、説明なりアドバイスがあってもいいように思うことが多いのも事実だ。

福祉用具というのは、利用者さんの生活のしかたを左右するものなのだから....。













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by hiro-ito55 | 2015-06-05 20:55 | 医療・福祉・対人支援 | Comments(3)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


by いとちゅー