考える生き方のヒント       ~今、伝えたいこと~

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初恋のメロディー




男はよく初恋の人のことをいつまでも忘れない
と言うけど、

僕が初めて付き合ったのは、ちょっとやんちゃな女の子だった。

そして、その娘がよく聴いていたのが、この『ダンスホール』。
家族関係が複雑で、いつも暗い目をしていた...。

そんな彼女も、必死に英語を勉強し、
今はアメリカに渡って看護師をしている

その娘の口癖は、
たった一度の人生。
 逆境をバネにできるのは、
 神様が、それが出来る人にしか壁を与えないから
。』

ふいに思い出したけど

今でも、素敵な言葉だと思う







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by hiro-ito55 | 2013-03-23 23:32 | 音楽 | Comments(0)

人の感情や気持ちというものは不安定で、
言葉でその全てを言い尽くすことはできない

けれど、
言葉はそれにを与え、安定させることができる

僕らは言葉でもってしか、考えることはできないし、
言葉でもってしか、何かを伝えようとすることはできない

だから、
言い尽くせないものをできるだけしっかりと見定め
それを伝えようとするところに、言葉の持つ力があると思う。

言葉は、自分の気持ちを伝える道具にも成り得るし、
時に、人の共感を呼び起こす表現力にも成り得る

言葉は世界との繋がり
言葉を持つということは、世界との繋がりを持つということ

世界と繋がりを持つことができるから、人は安心することができる

だから、
どのような状況に置かれたときに人はもっとも絶望する
それは言葉を失ったときであろうと思う。

痛み苦しみを抱えてしまうことは、
ときに居た堪れないほどの孤独感を齎すけれど、

それを誰かに伝えることができるならば
本人が気付かなくてもそれは本当に孤独ではない

けれど
痛み苦しみを抱え、それを伝える力さえ持てなくなったとすれば...。

言葉を失うということは、
外界への道が閉ざされるということ


外界から全てが一方的に齎されるだけで、
自分にはそれを表現し、伝えることができない


そんなとき、
人は本当に絶望や孤独の淵に追いやられてしまうのではないだろうか


訪問リハで担当させて頂いている方の中に、ALSの方がいます。

呼吸機能が低下し、発声量も少なく
絞り出す言葉もたどたどしい

ジェスチャーや、文字盤などのコミュニケーションエイドを使って、
何かを伝えようとするけれど、
上手く伝わらないことの方が圧倒的に多い

訪問看護担当のNrs.からは、
体力も急激に失われつつあり、
週末に遊びに来た曾孫との交流を最後に、
車椅子に座る気力もなくなっている
、との報告を受けました。

食事も、今はベッド上で摂っています

主介護者奥さまは、ご本人の言わんとすることを聴き逃すまいと、
毎日付きっきりになって、傍で介護されています

僕も、
訪問中は、ご本人からのサインを出来るだけ漏らすまいとする


そんな周りの人の態度が、
却ってご本人の苛立ちを募らせてしまうこともあります。

そんなとき、
僕や周りの人は、溢れだしたご本人の感情に蓋をすることもできない


この人ね、クラシック音楽が好きなんですよ。』
 奥さまがボソッと僕に呟く

訪問リハ中に不謹慎とは思いながら、
部屋にあるオーディオのスイッチを入れ、
クラシック音楽を掛けさせて頂く

すると、
親指と人差し指で円を作り、僕らに一瞬『にこり』と笑いかける

自分から何かを伝えることができなくなりつつあるこの方にとって、
孤独感絶望感癒すのは
誰かと何かを共有する場と時間を、
誰かに作ってもらうことだけ
になりつつあります。

言葉を持つということは、世界との繋がりを持つということ。
言葉を失うということは、外界への道が閉ざされるということ。


絶望孤独の淵に追いやられてしまいそうなご本人を、
なんとか踏み止まらせているのは、
誰かと何かを共有する場と時間を持つため
家族という良き理解者が傍にいるということで、

ご本人にとってそれが
世界と自分を繋ぐために残された、たったひとつの道なのかもしれない


帰り際両手で握手をしながらまた来週も伺う旨をお伝えすると、
葉を出そうとして何度も失敗
最後は、笑いながら顔をくしゃくしゃにして泣いてしまう

奥さまからは、
週に一度来て下さることが、本人はとっても嬉しいみたいなんですよ。』
との言葉を頂く

正直、これから先この方たちに
僕が一体何をできるのか分からないけれど
せめて今、僕にできる精一杯を出せるようにしたいと思う

それができなければ、
僕には、ここに立つ資格すらない
ということ

それは忘れちゃいけないと思う




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by hiro-ito55 | 2013-03-17 20:45 | 医療・福祉・対人支援 | Comments(0)

訓練(遊び)用机を制作


先週から、本格的に訪問リハ業務がスタート
担当させて頂ける利用者さんの中には、
小児のお子さんも何人かいらして、
これからどんなリハビリをしようかと思案中

その中の一人にCP(脳性麻痺)の児がいますが、
PTさんから、座位を取れるようになったというお話を伺い、
OTとしては、リラクゼーションを行なった後に、
座位での活動を導入することに。

座位が取れるようになる利点については、
以前の記事で書きましたが、

OTとしてはやはり、
座位を取れるようになったことで得られる可能性に、目を向けたいところ


そこで早速、作業用の机を制作してみました。
材料は、家にあった段ボール箱
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まずは継ぎ目をガムテープで補強したけど、
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このままではなんだか申し訳ないので、
百均で購入したシートでデコレーション
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選んだ柄は、『ブルー小花』。
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こんな感じで全体を覆い、かわいく仕上げていく
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細かいところに手作り感が出てしまうものの、
取り敢えず完成
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上手く上肢を使って遊んでくれるかな?

あと、今は便利なもので、
百均ではこんな物も売っていました。
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担当させて頂く児の中には、他にもぶきっちょさんが多いので、
これも使い道があるかも...ですね(^_^;)。







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by hiro-ito55 | 2013-03-11 17:38 | 作業療法 | Comments(0)

新しい旅


部屋を掃除していたら、
昔書いた詩のようなものが出てきた...。


蛍よ
その光が永遠となるように 僕は願いを込めて解き放つ

一瞬で消えてしまうその命の光は儚いけれど
強く弱く水面を滑るその光に
僕は今、確かに命の軌跡を目撃する

蛍よ
その一瞬が永遠であるように舞い上がれ
その一瞬が全てであると教えてくれ

汗ばむ僕らの思いはやがて熱を帯び、
不器用に絡まる願いへと変わってしまう

ほつれた糸を解きほぐすように
鮮やかな曲線を描きながら
夜空に踊る残光は 命の軌跡を辿る糸

その糸の切れ端を掴もうと 僕は闇夜に手を伸ばす

夜空をすり抜けるように舞い上がる光の軌跡
その命の切れ端を掴めるならば 一瞬など永遠の代名詞

蛍よ
この大地を舞い上がれ
闇夜で見えない僕の掌を照らしておくれ

微かに残る温度から
何もかもがそこにあったと確かめる 

その僅かな記憶を頼りにして
強く儚く燃える光があるならば

涙で霞む闇があろうとも
孤独に握りしめた両手から 全てが始まったこと

それを知ってしまうこと
それを僕らは 永遠と呼ぶのだろう



これは確か、大学生のときに、
滋賀県の佐和山あたりでを見に行ったときに作ったもの。

詩の知識などというものも持っていなかったから、
全くの駄作には違いないけれど、
当時は、生まれて初めて直に見る蛍の姿感動して、
思わず作ってしまったと記憶しています。

あれから随分と年月は経ってしまって、
今は作業療法士という仕事をしているけれど、
当時の僕は、こんな仕事をするとは夢にも思っていなかった。

リハビリとは、薬剤を用いない唯一の医療である

就職氷河期と呼ばれた大学四年生のとき、
偶然入った本屋で手にした書物から、
この文言を見て作業療法士になりたいと強く願ったのは、
この詩を書いてから数か月後のこと。

今、読み返せばその思いは、
この詩を書いたことと、どこか繋がっているように思う


先週までの同行訪問が終わり、
今週から、訪問看護ステーションでの勤務が、本格的に始まります。
小児から高齢者まで、幅広いリハビリを担当させて頂けるので、
僕にとっては、それは新しい旅の始まりのようなもの

僕は、作業を出会いの場と捉えたいと思っています。

ほつれた糸を解きほぐすように、闇夜に手を伸ばすことができれば、
それは、命の軌跡を辿る糸にも成り得る

僕らは作業活動を通して、
不器用に絡まる願いを、一本の命の軌跡を辿る糸へと変換させる

作業療法とは、本来そういうものであってほしいし、
これから出会う利用者一緒に、その扉をひとつずつ開いていければ、
何もかもがそこにあったことを、共に知ることができる

僕らに出来ることは、
ただそれが、大地を舞い上がる永遠の何かに変わることを願って、
利用者と共に歩んでいくことで、

作業療法の魅力とは、
それを、利用者と一緒に確かめることができることなのだと思う。

作業や活動を通した新しい命と、その可能性との出会い
これがあるから、僕は作業療法士をやめられないでいます。


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by hiro-ito55 | 2013-03-03 22:51 | 作業療法 | Comments(0)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


by いとちゅー