カテゴリ:詩( 3 )

未来に掲げる旗


長い助走に費やした季節は終わり、
街でふいに流れてくる風に、時の流れを感じると、
低かった空は、いつの間にか抜けるような青空へと変わっている。

過ぎ去っていく季節と同じように、
私の時もまた、次のステージへと変わっていく。

今、頭上に強く掲げた旗は、春の風に優しく翻る。
自分が自分であることの証のように、
わがままに生きる意味も、そこにあるのではないかと教えてくれる。

向かい風の中、旗とともに立ち続けてきた日々が、
これからどういった意味を持つのか、問われる日々がやってくる。

それがどんな形の未来となるのか、まだ予想はつかない。
風はいつも気まぐれだから....。

だから、胸を張ってみたらいいと思う。
風はときに、デタラメな向きから吹いてくる。
しかし、名もない人の掲げた小さな旗でも、風に翻るその姿は美しい。

雨に打たれ、風に翻り、泥にまみれたその旗は、
強い日差しをはね返し、進むべき未来を指示している。

たやすく心に触れられたくないから、いつも本当のことだけを探しているけれど、
諦める勇気があるなら、不安に打ち勝つ勇気もあるはずだ。

心配しなくても、あなた一人がわがままに生きたところで、
世界はちゃんと回っていく。

思いのまま、そこに新しい大きな一歩を踏み出す君がいれば、
そこから世界は回っていく。


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by hiro-ito55 | 2016-03-24 21:10 | | Comments(0)

メロディー


この世の中に、響かない音などあるだろうか。

広い世界の片隅から、頼りなく放たれたシグナルも、
重なり合うことでメロディーとなる。

飛ばされた波長は、それが誰かの許に届いたなら、
そこできっと何かの意味を持つ。

孤独な音たちが、共鳴することで新たなメロディーとなる。

音は、あなたの中にある。 
その場所は、全てのものから唯一守られている場所。


限られた時の中で、不安になることもある。
ときに、誰かにとっては小さな、どうでもいいことに拘るかもしれない。

けれど、一歩一歩、歩くその姿が、偽りなく生きること。 
一所懸命なその姿が、何かで満ちているからこそ、心打たれる。

自分の音を信じ、聴き逃さないようにと耳を澄ます。 
音の欠片は、あなた自身であるための、ひとつひとつ大事なメッセージ。

あなたの音は、あなた自身の可能性。
それが伝わることで、やがてかけがえのないメロディーになってゆく。

孤独なメロディーが重なり合う。
誰かがきっと、そこにいる。


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by hiro-ito55 | 2015-11-05 21:52 | | Comments(0)

ボヤージュ


僕らは 今という名の 時の波に乗り 未来へと辿り着く小さな舟
波は舟を迎え 運び 飛沫を上げて散っていく 流れるままの僕らの記憶
何度も何度も波に乗り それを越え 時に身を任せている

繰り返しあることが永遠なら 重なり合う波もまた 同じように戻ってくる
ありふれた日常の中で 全ては永遠と信じたい

僕らが航海を始めてから ずいぶんと時が経ったように思う
今きみは どのあたりにいるのだろうか

もし祈り続けることで あしたがまた 手の届く未来のうちにあるのなら
それはきっと 僕らだけに確実な約束になる

なにげない笑顔に触れること 些細な我がままに出会うこと
それら全てが かけがえのない未来となる

そのために僕らは 同じ時を生きている
舟はもう二度と 戻れないことを 知っていたとしても....。

ただ繰り返しある日常でも それが永遠であると祈りながら
僕らは かけがえのない同じ時を生きている

戻ることのできる時の記憶は 直向きに生きてきた 今へと続く道標

気付いたとき 
それは 鮮やかに甦る 旅の記録であるだろうか

過ぎてきた一瞬を また辿れるとすれば
それは 羅針盤のように 僕らの座標を指し示してくれるだろうか


僕らは 今という名の時の波に乗り 未来へと辿り着く小さな舟
今でも 同じ風に吹かれ 同じ波に打たれながら 同じ時を生きている

波は舟を迎え 運び 飛沫を上げて散っていく 
それが 流れるままの僕らの歴史だとしても でたらめな軌道だとしても
時の旅に出ていくため 僕らはまた漕ぎ出していく













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by hiro-ito55 | 2015-06-16 00:01 | | Comments(2)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


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