この仕事をしていて嬉しいこと
2016年 10月 05日
この仕事をしていて、嬉しいことがひとつある。
それは、歩行練習や筋力強化など、
満足なリハビリができなくなるほど、その人の状態が悪くなってしまったとき、
ご本人やご家族の方から、「それでも来てほしい」と言って頂けること。
その言葉は、僕があくまで機能や能力の回復に拘ったリハビリをしていたら、
けっして言われることのない言葉だと思う。
もちろん、訪問してもやれることはごく限られてしまうけれど、
それでも待っていてくれるということは、そこに何らかの意味や価値があり、
それがたとえ数値化できないものであったとしても、
或いは、効果を上手く説明できないものであったとしても、
僕は全然かまわないと思う。
利用者さんやご家族にとって、
そして僕にとってもそれは、かけがえのない時間であるに違いない。
実際に僕にできることは、ほとんどないかもしれない。
一緒に時間を共有できたとしても、それだけなのかもしれない。
でも、
僕らが在宅医療に関わる意味は、そういうところにもきっとあるのだとも思う。
by hiro-ito55
| 2016-10-05 20:31
| 医療・福祉・対人支援
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