ハンドメイド自助具と補助具 ―その3―
2014年 04月 08日
今回は小児です。
学齢期のお子さんで、小児麻痺を患っています。
上下肢ともに痙性が強く、
特に足首は、寝ている状態でもご覧の通りの外反尖足位。
お母さんの話では、
寝転んでいる間も、装具を履いたりして対処してきたそうですが、
痙性が強いため、装具の中で足の位置がずれてしまい、
その結果、皮膚に傷ができてしまったことも、時々あったそうです。
なので今回は、
ゴムバンド2本を使って、外反尖足用のアイテムを作ってみました。
用意するのは、サッカーでレガース(脛当て)を止めるために使うゴムバンド。
元々、運動中に足に巻くものなので、適度に伸縮性があります。
そして、マジックでしっかりと止めることができます。
大抵のスポーツ用品店なら売ってますし、値段は2本セットで600円ぐらいです。
作り方はとってもシンプル。
ゴムバンドの一本を、両踝の上の位置で巻いて(上の写真)、
もう一本の端を、内踝の位置のところで斜めに縫い付けます(赤矢印)。
で、後は上の写真のように、8の字に足に巻きつけます。
(内踝から小指側に引っ張っていき、足の裏を経由。
その後、親指側から足の甲を抜け、外踝付近で止めます。
緑矢印の部分の裏側が、マジックになっています。)
これで、外反が完全に防げるわけではないけれど、
利点は、ゴムバンドは弾力があるので足が窮屈にならないし、
動いても皮膚に傷ができないので、児にとっては負担が少ないことです。
逆に欠点はというと、
マジック部分の粘着力の耐久性が、どれだけあるかということ。
仮に、数日から数週間でダメになってしまっては、
いくら安く購入できたとしても意味がないので。
これについては、作ったばっかりなので何とも言えませんが、
使い切った後の満足感にも依ると思うので、興味のある方は一度試してみて下さい。
*関連記事:『ハンドメイド自助具と補助具』
『ハンドメイド自助具と補助具 ―その2― 』
by hiro-ito55
| 2014-04-08 21:44
| 作業療法
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