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ハンドメイド自助具と補助具 ―その3―


今回は小児です。
学齢期のお子さんで、小児麻痺を患っています。

上下肢ともに痙性が強く、
特に足首は、寝ている状態でもご覧の通りの外反尖足位。

ハンドメイド自助具と補助具 ―その3―_b0197735_21355037.jpg



お母さんの話では、
寝転んでいる間も、装具を履いたりして対処してきたそうですが、
痙性が強いため、装具の中で足の位置がずれてしまい、
その結果、皮膚に傷ができてしまったことも、時々あったそうです。

なので今回は、
ゴムバンド2本を使って、外反尖足用のアイテムを作ってみました。
用意するのは、サッカーでレガース(脛当て)を止めるために使うゴムバンド。

元々、運動中に足に巻くものなので、適度に伸縮性があります。
そして、マジックでしっかりと止めることができます。
大抵のスポーツ用品店なら売ってますし、値段は2本セットで600円ぐらいです。


作り方はとってもシンプル。
ゴムバンドの一本を、両踝の上の位置で巻いて(上の写真)、
もう一本の端を、内踝の位置のところで斜めに縫い付けます(赤矢印)。

ハンドメイド自助具と補助具 ―その3―_b0197735_21361753.jpg


で、後は上の写真のように、8の字に足に巻きつけます。
(内踝から小指側に引っ張っていき、足の裏を経由。
 その後、親指側から足の甲を抜け、外踝付近で止めます。
 緑矢印の部分の裏側が、マジックになっています。)


ハンドメイド自助具と補助具 ―その3―_b0197735_21365171.jpg


これで、外反が完全に防げるわけではないけれど、
利点は、ゴムバンドは弾力があるので足が窮屈にならないし、
動いても皮膚に傷ができないので、児にとっては負担が少ないことです。

逆に欠点はというと、
マジック部分の粘着力の耐久性が、どれだけあるかということ。
仮に、数日から数週間でダメになってしまっては、
いくら安く購入できたとしても意味がないので。

これについては、作ったばっかりなので何とも言えませんが、
使い切った後の満足感にも依ると思うので、興味のある方は一度試してみて下さい。


*関連記事:『ハンドメイド自助具と補助具
      『ハンドメイド自助具と補助具 ―その2―








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by hiro-ito55 | 2014-04-08 21:44 | 作業療法 | Comments(0)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります。


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