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介助は誰にとっての「楽」なのか


リハの仕事をしていると、介護職員の側から、
負担の少ないような動作介助を教えてほしい。』
といった質問が寄せられることがあります。

しかし、『負担が少ないような』というのが、
利用者にとってのことであればよいのですが、

最初から、介助をする側の、
自らの負担を少なくすることを目的として、
その質問が成されている場合が、ときどき見受けられます


気持ちは分かるのですが、
そういう捉え方は、プロとしては少し問題であるような気がします。

もちろん、
支援する側される側、双方にとって楽な方法があれば、
それに越したことはないのですが、

支援する側から見て、
楽に食事介助ができるとか、楽に移乗介助ができるといったことは、
ざっくり言ってしまえば、結果であって目的ではないからです。


人を支援するプロであるならば、
まずは、自分たちがどうやったら楽に介助を行なえるかではなく
支援される側が、どうしたらそれを楽に行なえるか
といった視点で、動作というものを見なければなりません

そしてそれを踏まえた上で、
そこから、どうしたら自分たちの介助負担を、
結果として軽減していく方向に導いていけるか

見つけていくのであって、

介助が、
人を『支援』するために工夫されるべきものであれば、
冒頭の質問は、この段階において初めて成されるべきものです。

その点自覚できていないと、介助する側は、
常に自分たちが楽に行える方法を第一にして介助というものを捉え、
そのための方法を探して回ることになります。

それは、
対人支援のプロの姿とは、言えないのではないでしょうか。

ですから、職員から質問されたときは、
『楽に』介助することの、目的と結果を履き違えていないか

或いは、自分たちの視点で話を進めるのではなく、
自分たちが支援する方の視点に立って、考えを進めようとしているか

まずは、その部分を確認するようにしています。

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by hiro-ito55 | 2012-09-20 01:01 | 医療・福祉・対人支援 | Comments(0)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


by いとちゅー