考える生き方のヒント       ~今、伝えたいこと~

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食事が違う...。


私事ですが、ここ三日間ほど風邪気味で
やや体調不良の日が続いています。

いつもよりテンションは低いですが、
リハ誘導のため、利用者の居室にお邪魔すると、

いきなり両手を掴まれ、泣きつかれる


話を聞けば、その日の昼食は味噌カツだったけど、
自分だけ他の入所者とメニューが違うとのこと。

この方は、栄養管理の関係上、肉類は提供禁止で、
出された食事は野菜中心のもの。

しかも、細かく刻んだきざみ食のため、
綺麗に盛り付けされている他の方とは
見た目も、それとはっきり分かるほどの違いがあります。

その食事を、何の説明もなく黙って差し出されたため、
皆と同じ、おいしいものを食べられない
自分の不甲斐なさが感じられ、
今まで溜めていた感情が、爆発したようです。


自分が肉類を食べられないことは、ちゃんと承知しておられ、
けれども、それならそれで事前にちゃんと説明してほしかった

その説明が一度もないことが、
悔しくて堪らなかったようです。


大勢の中で、他人と違うということは、
時に利用者の孤独感を、強調させてしまうものです。

もし、
食事をおいしく食べられることも、生活リハビリならば、

僕が、
認知症の方の生活リハビリは、人間関係そのものだ
と思うのは、こういうときです。


以前にも、この方が近くの職員を呼び止めて、
ねぇ、なんで私の食事だけ皆と違うの?
と、尋ねている姿を目にしたことがありますが、

この方は、どんな気持ち
他人と違う食事を、毎日食べているのか。

ひょっとしたら、今までもずっと、
できた食事を、そのまま漫然流れ作業のように、
この利用者の下へ配膳していたのではないか。

職員のそういう無自覚な態度が、
利用者に孤独感を与えていたのであれば、

自分たちの日常的なその動きが、
ものを扱うような、ルーチンなものになっていた可能性があります。


認知症があっても、利用者はちゃんと見ています

自分たちがもののように扱われていれば、
それを、敏感に感じ取ります。

そして、
それらは、BPSD感情の爆発として現れます。

そのような反応を、どう受け取れるかは、
普段の僕らの、心掛けしだいだと思います。

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by hiro-ito55 | 2012-02-23 20:13 | 医療・福祉・対人支援 | Comments(0)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


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