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利用者の時間を奪ってはいないか?


沈黙の時間に耳を傾けられない人は
コミュニケーションを上手く取ることはできない
。』

これは、
認知症の利用者と接する際の、僕の持論です。

ひょっとすると、
認知症の利用者とコミュニケーションを取るときには、
BGM笑いを利用して、とにかく場を盛り上げなければならない

そんな風に思い込んで、介護やリハをしている方は、
案外多いかもしれません。

しかし、
そういった勘違いをしてしまうと、
利用者の 『声』 は、僕らにはけっして届きません


僕らは、何のために利用者とコミュニケーションを取るのか。

それは、
相手のことをよく知り
よいものを上手く引き出し、それを活かすためです。

そのためには、
相手が表現できる時間と場作りをすることが、
利用者とのコミュニケーションでは求められます。

その中では、
沈黙も大事な利用者の声です。

そのを聴き取るために、
相手の言語・非言語に表現される 『』 を
まずは、よく聴き取らなければなりません。

沈黙を恐れて、無理に場を盛り上げようとしたり、
或いは、笑いを取ろうとしたりするのは、
時に、その大事な声を遮断してしまいます。

相手が表現できるまで待てない人は、
場を上手く盛り上げなければならないと、焦ってしまいます。

しかし、
場を盛り上げることだけに一所懸命になっていると、

自分が、
とても一方的なコミュニケーションの場を作り出している
ということが分かりません


コミュニケーションの場が、
利用者の時間ではなく、その人の時間になっている
ということが分からない
のです。


レク、リハ、日常生活動作介助
施設生活のあらゆる場面において、
利用者は案外と、職員に気を使っているものです。

これまでに利用者の口から、
忙しいのにごめんね』 『次の人も待っているでしょ
といった台詞を、何度聞いたことか。

利用者に気を使わせているのは、
レク、リハ、動作介助など利用者と接する時間が、
職員の時間で動いているということです。

コミュニケーションの場に限らず、
利用者の時間が、職員都合の時間になっていれば、
僕らの仕事が、自己満足に陥っている可能性があります。

利用者と接するときは、
相手のをよく聴き取るよう心掛けているか、
利用者の時間を奪ってはいないか、

自戒の意味も込めて、
自己反省してみるのも、大事なことだと思います。

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by hiro-ito55 | 2012-02-21 17:40 | 医療・福祉・対人支援 | Comments(0)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


by いとちゅー