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退所前の関わり方のもどかしさ(前)

今回は、老健に入所している利用者さんが自宅に退所する際
施設のリハビリ職員として、自分はどのように関わっていけるのか、

僕の経験を少しお話ししたいと思います。

書いている裡に、文章が少し長くなってしまったので、
前後半に分けて記事にします (後半はほとんど愚痴ですが(^_^;))。

今日は、前半部分です。



僕の働く老健では、利用者の自宅退所前に、
自宅がどういった造りであるかといった
住環境の情報を入手することがあります。

大抵の場合、
それは図面 (利用者の家族にお願いして、手書きで作成してもらったものもある) 
写真であることが多いのですが、
ケアマネさんから口頭で情報を伝えられることもあります。

いずれにしろ、その情報を基に、利用者の在宅生活で必要な動作の獲得や、
より適切な補助具の選定などをケアマネに提案し、
話を進めていきます。


例えば、高さ10cm段差がどこそこに何段あって、
利用者の生活の動線に一日に必ず一回は絡むので、
退所前に段差超えのリハビリをしてみて、
それがクリアできる課題であるのかを判断したり、

もしできそうにない場合は、
移動式の手摺りなどの福祉用具を検討したりします。

或いはベッドがレンタルでき、もしこれを使うならば、
移乗の際には縦手摺り(I棒など)を設置してみてはどうかといったことも、
検討課題に上ることがあります。


しかし、図面や口頭での情報では判らないことがあるのも事実です。


例えば、自宅の居室が 『フローリング』 であると一言でいっても、
ベニヤ板のような素材のものもあれば、
もっと材質の硬い床もあります。

そういった、環境の持つ質感までは図面だけでは判りません。


また、玄関に続く屋外の通路も、
がどれぐらいで距離が何メートルであるかが判っても、
通路の不規則な傾斜凹凸みたいなものまでは、
詳しく知ることはできません。

そういった細かな情報が、
図面などで必ずしも充分に反映されているとは、
言えないことがあるのですが、

必要な情報の全てを拾い上げて、過不足なく伝えてもらえるよう、
事前にケアマネさんにお願いするのも無理な話です。


この判らない部分を明確にするには、
やはり自宅を一度訪問して、見せて頂くしかないのです。

一言でいえば、 『百聞は一見にしかず』 といったところでしょうか。


そうすれば、
訪問してみて改めて気付くこともあるかもしれませんし、

より具体性を持ったリハビリからの意見として、
検討課題に上げて頂くことも可能になります。

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by hiro-ito55 | 2011-07-28 22:19 | 医療・福祉・対人支援 | Comments(0)

作業療法士です。日頃考えていることを綴ります


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